大村敦志 / [家族法 第2版]
(ISBN:4641133042)

読了.非常に感銘を受けました.「子の利益を裁判所が決めていいのか」とか「法規範象徴的効果」とか.

  • 子の利益についてちょっと書いてみますと

離婚や養子縁組などの場合には,子どもの奪い合いが生じる事があります.父親と暮らすべきか母親と暮らすべきか,実親と暮らすべきか養親と暮らすべきか,というのを,「どちらのほうが子どもが幸福か」という観点で家庭裁判所が専門的・科学的(心理学とか)に判断して決めるらしいです.
しかしそれでいいのか,という問題があります.家庭裁判所が間違った判断を下す,という意味ではなく,むしろ家庭裁判所が慎重で適切な判断を下せば下すほど問題は大きくなると言えます.どんな親がいい親か,どちらがいい親か,というのを国家が判断する,というのは果たしていいことなのでしょうか.

また,こういう局面で心理学とかが科学として出てきて,「『いい親』性を科学的に証明する」というのも是非を問うべき問題であると思います.