受験生日記vol.2

専門科目「社会学」
大学で専攻している社会心理学とも関わる部分「社会的性格」についてまとめてみます.
  • フロム

社会的性格は,フロム(Fromm, Erich)が提唱した概念である.
集団の構成員が共通する基礎的経験を持ったり共通の生活様式をとる結果,その集団に共通して見い出されるパーソナリティ構造が生じ,それを「社会的性格」と呼ぶ.
フロムは著書『自由からの逃走』によってナチズムを支持した人々の心理を分析し,当時のドイツに「権威主義的パーソナリティ」というものがあったことを指摘した.
戦争に破れ貧困の中にあった当時のドイツ国民は劣等感と絶望を感じ,しだいに自由を重荷と感じるようになり,独裁者の強力な権威に自らすがるようになっていった,という分析である.
この「権威主義的パーソナリティ」は,権力への無批判な同調とともに,自分より弱い立場の者(ナチズムの例ではユダヤ人)に対して威圧的態度をとるようになる,という二面性を合わせ持つ.

さらに,アドルノ(Adorno,Theodor Wiessengrund)はこの「権威主義的パーソナリティ」について研究し,権威主義の度合いを測定するファシズム尺度(通称F尺度)を作った.これは今でも心理学の研究でよく使われている.

F尺度の抜粋

  • リースマン

さらに,リースマンの「社会的性格」に関する理論がある.

    • 伝統志向型(中世以前)
    • 内部志向型(近代社会)
    • 外部志向型(現代社会)

という話.