<戸籍>非嫡出子の区別記載はプライバシー侵害 東京地裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040303-00000061-mai-soci

キーワード「事実婚」で突然200人くらい人がきていて,一体何かと思えば,ヤフーニュースにリンクが!
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/personal_information/
驚いた.

判決は妥当だと思います.しかし戸籍の記載方法を変えるのは住民票よりもかなり大変だろうからかなり時間がかかるのではないか.今戸籍の電子化をやっている最中なんでしたっけ?

非嫡出子の話では,単に未婚の男女間で生まれた子(単純婚外子)か,男女の一方または双方が他の者と婚姻関係にある男女の間に生まれた子(重婚的婚外子)か,によって場合を分けて考えた方がいい,という意見があります.

フランスなどがとっている考え方で,自分もそれは妥当だと思います.

わかりやすくいうと,いわゆる事実婚で生まれた子か,いわゆる”不倫”で生まれた子か,ということ.

いわゆる不倫で生まれた子を婚姻で生まれた子と同じだけ保護するのは『婚姻制度を保護する』というのを前提にすればなじまない.

要するに『突然「イエ」に知らない人がやってきて相続権を主張する』みたいなことですね.「婚姻家族」という一つの「かたまり」を保護していると.逆にいえば非嫡出子も1/2だけでも相続権を認めてられること自体かなり譲歩されているとも言えるわけですね.「そんなやつにはイエの財産をあげたくない」という思想もありえるわけですから.

『婚姻制度を保護する』という前提をやめてしまえば,そのような区別もなく子は全て平等にしてしまえばいいということになる.僕も,日本ではまだ早いけれどいずれはこうなるのではないか,こうなったほうがいい,というイデオロギーを持っている.「婚姻」を選択する人が50%を割っている北欧などではそうなっているようです.

はてなのキーワード「事実婚」を巡ってみても,このことが関係している記述がおおいと思いました.

非嫡出子保護反対派の方は,不倫的な子をまず第一に想定していますが,推進派の方は,事実婚で生まれた子を第一に思い浮かべてると思います.そのへんをわけて考えればみんながいいと思う仕組みができるんじゃないかなあと思います.

あと事実婚反対派の方で「子どもは親の名字が違ったりするのはいやに違いない」「自分の思想で子供をしばるな」のような「サヨク叩き」的な発想がよくありますが,これは非常に難しい問題だと思います.そう言っている人にも明らかに「イデオロギー」は見え隠れしていると思う.イデオロギーの方向が逆ってだけで.

僕には全然上手く語れないことですので,ぜひとも大村敦志先生の「家族法(→amazon)を読んでいただきたいと思います.非常におすすめです.
家族と法律,社会制度をどう考えるか,というのが,特定の立場に偏ることを極めて注意深く避けながら詳細に考察してある.文章もとてもわかりやすく読みやすいので,ぜひ御一読を.