日々日報

バンド「みせばや」ギタリスト 百萬石マツリのブログです

中3の7割「親と同じ仕事いや」…理由はつまらなそう
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040912-00000002-yom-soci

中学3年生の約7割が、「親と同じ仕事に就きたくない」と考えていることが、お茶の水女子大の耳塚寛明教授らの研究グループの調査で分かった。

東北大で11日開かれた日本教育社会学会で発表された。“拒否反応”は小学生より強く、親の仕事を知らない生徒も見受けられ た。

調査は昨年秋、関東地方のある市で、公立の小学校3年生、同6年生、中学3年生の計約3300人を対象に行われ、「将来、 父親や母親と同じ仕事をしたいか」「どんな仕事がしたいか」などを聞いた。

この結果、中3では72%が「父親と同じ仕事に就きたくない」と回答。母親の仕事についても、64%が否定的にとらえた。 小3は60%と50%で、学年が上がると数値が高くなった。

理由は「つまらなそう」「夜遅く帰ってくるから」などがトップ。「自分の道を行きたい」「ほかにやりたいことがある」など がこれに続いた。

父親の仕事を「分からない」「知らない」と答えたのは中3で5%。母親の仕事も3%が内容を知らなかった。

一方、就きたい仕事は、小3で「スポーツ選手」や「パンや菓子の製造作業者」など身近な職業が上位。中3は「保育士」「教師」「デザイナー」などが人気で、「リストラなどでクビにならないから公務員」といった現実的な声もあった。

中3では「未定・何もしたくない」も7%に上り、進学校や高校の専門学科を希望する生徒に比べ、一般的な「普通科高校」を 希望する生徒にこの傾向が強かった。

学校現場では近年、子どもたちの職業意識を高めるキャリア教育が注目されており、同グループは「今回の調査結果を踏まえ、 どのような職業教育が有効か模索したい」と話している。 (読売新聞)

親世代がメーカーの管理職とか銀行員とかしていても,そういう経済成長モデル的な職種はもう新規参入枠が少ないんだから,「保育士」「教師」とかの対個人のヒューマンサービスや,「デザイナー」「スポーツ選手」とかの抽象的な価値を売る第4次産業的な仕事に行きたいと思う方がむしろ枠もありそうだし自然だし社会的にも別に好ましくないことはないなのではないだろうか.

耳塚先生は日経にもコラムを書いているけれど非常に面白いしすごくまっとうだと思います.教育関係の研究者だとけっこう「ネットやゲームなどのバーチャルな環境が」とか言い出す人が多いのに,そういうのとは一線を画しているイメージが.本とか出ていたら読みたい.