日々日報

バンド「みせばや」ギタリスト 百萬石マツリのブログです

原稿/広告募集

原稿/広告募集
イベント当日会場で無料配布するミニコミ「響苑」に掲載する記事、広告を募集しています。
今回のテーマは「下流」ですが、それにとわられずなんでもオーケーです。内容、分量自由。報酬、掲載料はありません。

原稿の例
「『健康で文化的な最低限度の生活』概念の再検討」
「サラ金上限金利問題についての経済学的考察」
「この第三のビールがうまい 徹底飲み比べ」

広告の例
「今度サウンドデモやります」
「こういう活動をしています」
非モテの俺を愛してくれるひと募集」

とか。なんでもいいのでおくってください。テキストをメールでじかに送ってくだされば適宜レイアウトしてのせます。
pdfとかならそのまま掲載できます。サイズA5(A4を二つ折りにしてホッチキスでとめます)

お問い合わせは右メニューにあるメールアドレスまで。

イベント、詳細が決まってきましたので告知

残響祭Vol.12 ーぼくらの下流生活マニュアルー■

日時:2007.3.31(sat) 19:00~23:00 ¥1000- (ドリンク代500円別途) 18:30会場 19:00開演

場所:高円寺 無力無善寺

(http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Screen/9313/index.html)

出演: Ya!bang's(http://jprl.org/)
オヨルネ
yawn(http://starfield.petit.cc/)
建設中

前回に引き続き、高円寺無力無善寺にて行います!

出演は、no-than schockの死に舞と百萬石マツリ、そしてk.n.の八巻による新バンド「Ya!bang's」(ヤバンズ)!
おなじくno-than schockの星野太によるエレクトロニカユニット「yawn」!
さらに、ブログ「嗚呼女子大生活」(http://d.hatena.ne.jp/chidarinn/)で有名なchidarinnの新バンド「オヨ
ルネ」!
そしてDJユニット「建設中」!

折しも3月31日です。翌日から新生活のひとも、そうでないひとも、年度末のパーティーを楽しみましょう!?

もちろん今回もミニコミ「響苑」無料配布!これで千円ぽっきりは安い!
ぜひ遊びにきてください!

2007.3.31(土曜)残響祭vol.12やります

とりあえず高円寺無力無善寺を予約しました。
詳細未定。一部の人に4月1日にやるって間違えて言ってましたが、3月は30日までだと間違えていたことに由来します(笑)

出演者の募集についてもまだ未定なんですが、なにかあればとりあえずお問い合わせください。

過労死促進法案に反対する共同アピール 12.5 日比谷野外音楽堂

ホワイトカラーエグゼンプション制度に関して、12月5日、日比谷厚生労働省周辺でデモがあるそうですので告知します!

http://www.jex-no.org/josei_event.html
共同アピール運動  〜過労死促進法案に反対する〜

共同アピール運動とは…
現在厚生労働省労働政策審議会の中の労働条件分科会において審議され、来年に
労働基準法の改正によって立法化されようとしている『自律的労働にふさわしい制
度』(通称『日本版エグゼンプション』)に断固反対する運動です。この新しい制度
は、『過労死促進法』とも呼ぶべき恐ろしい法律であり、無制限の長時間労働や残業
代を払わない違法残業(サービス残業)を合法化するような、労働時間規制の撤廃を
目論むものです。共同アピール運動はこれを阻止するためのキャンペーンです。

★イベント・集会案内★
★12月5日(火)日比谷野外音楽堂にて大集会★
  (詳しい案内はこちら)

       【主催】12.5全国集会実行委員会

  誰でも自由に参加できます。野音前の厚労省に反対の声を響かせよう。

  17:30 開場  18:30 集会 19:30 デモ行進 

  明るく!楽しく!元気に!激しく!? みんなで参加して運動を盛り上げよう!!
  私たちの子供や孫の世代に、死ぬまで働かされるような法律を残してはダメだよね。
  「あなたは、死ぬまで働けますか??」

新書『搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た! 』

搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)
阿部 真大 (→amazon)

本屋で手に取ったら面白そうだったので買ってみました。2006年10月22日発行となっていて、出たばっかりのようです。

amazonの要約

大学を休学した「僕」は、一年間にわたりバイク便ライダーの仕事に従事する。そこで出会ったのは、不安定雇用の立場に甘んじながら、危険労働の現場に積極的に飛び込む、同僚ライダーたちの姿だった。広く他業種を見渡しても、ニート問題や引きこもりでやり玉にあがることの多い若者たちは、むしろ、自ら進んでワーカホリック状態に陥っている。それは一体なぜなのか?東京大学大学院に在籍中の著者が、自らの体験をもとに、同世代の団塊ジュニアが直面する労働・雇用問題を分析した、衝撃の論考。

英国のポリー・トインビー『ハードワーク~低賃金で働くということ』(→amazon)、米国のB.エーレンライク『ニッケル・アンド・ダイムド -アメリカ下流社会の現実』(→amazon)のように、社会学者が実際に労働現場に参与観察してみるシリーズ、の一環としてみることができるでしょうか。

冒頭のほうを引用すると、

不安定な仕事で自己実現をし、ワーカホリックとなることは非常に危険である。だからやりたい仕事があっても、それが未来のない仕事であるならば、没入してはいけません。おわり。

……と、ここで終わっては、僕がこの本を書く意味がない。そのくらいのことは若者もわかっている。では、なにが問題なのか。それが分かっていても、彼らは不安定な仕事のなかでワーカホリックになってしまう。 (19p)

若者も最初は、このような仕事を長く続けることはできないことはわかって入ってくる。しかし、職場にあるメカニズムによって、ライダーは知らず知らずのうちにワーカホリックになっていってしまう、ということ。

ライダーの発言を数多く収録して、バイク便ライダーの現状が垣間見える本になっています。当初は趣味性の高いハーレーやビッグスクーターで参入してくる若者が、先輩と働くうちに、どんどん車幅の細い、趣味の世界からすると「ださい」バイクを「かっこいい」と思うように変わっていく過程(本書では、「労働による趣味の更新」と名付けられる)とか。

ライダーは雇用者ではなく請負契約のようで、事故で怪我をしても労災保険はなく、怪我をするとその日から収入を断たれてしまう、また、バイクの修理代やガソリン代もすべてライダー持ち。著者はブレーキが壊れたとき、修理するお金がなく、足でバイクを止めながら数日働いたそうです。

ライダーがワーカホリックに陥っていくメカニズムを少し紹介しておくと、、、
まず、ライダーには時給ライダーと歩合ライダーが存在する。

 ・ルール1
  配車係は元歩合ライダーである

 ・ルール2
  バイク便ライダーはユニフォームが統一されている

 ・ルール3
  時給ライダーは歩合ライダーになることができるが、歩合ライダーは時給ライダーになることができない

この三つのルールから、最初は軽い気持で入ってきた若者がワーカホリックライダーになってしまう過程が書かれています。

注目すべきは、このルールは経営者がライダーをつなぎとめるために巧妙に考えだしたものなどではなく、とくに理由はなくなんとなく採用されていたルールにすぎない、ということ。しかし、この3つのルールが存在することによって、若者の職場はなかば自律的にワーカホリックライダーを生み出すようになっていく。(詳しくは本でどうぞ)
使用者の上からの命令ではなく、職場のヨコの関係から過剰労働に陥ってしまう、というのは大野正和『まなざしに管理される職場』(→amazon)でも指摘されていたことですね。

特に印象深かったのは、顧客の大半である一流企業やIT企業に書類をとどけるたびに、ぬくぬくといいとこ(のようにみえるところ)で仕事してる「あいつら」と、ブルーカラーである「俺たち」の圧倒的な差を感じ、しかし路上では「バイク便ライダー」としてすり抜けなどの卓越した運転技術によってタクシーの中にいたりするホワイトカラーよりも優位に立つことができる。「バイク便ライダー」としての自己を演じることで、ライダーとしての誇りを持つようになり、よりライダーに「はまっていく」という構図。「ハマータウンの野郎ども」(→amazon)のようだ。

1時間以内ですらすら読めてしまい、すぐ終わってしまってちょっともったいないような気もしますが、なかなか面白い、いい本だと思います。

あと欠点としては、これだけバイク便ライダー業のたいへんさを書いておきながら、ちょっと都心でバイクに乗ってみたくなってしまうところ(笑)「すり抜け」や「歩道左折」などのテクニックをライダーが誇りを持って語っている発言が満載で、すこし影響されてしまう。バイク乗りたいけどもろもろの事情から我慢している人は読まない方がいいかも。

そして面ラホワンマンライブがあるそうで

もらったチラシに書いてあった。

2007.1.8月曜祝日
青山eats and meets cay
19:00〜

詳細は10月26日に発表だそうです。
青山eats and meets cayというのは青山スパイラルの地下にあるおしゃれカフェみたいな場所のようで、いったいなにをするのか非常にたのしみですね。

ライブで見たことない「あんなに反対してたお義父さんにビールを注がれて」とかやってほしい。

昨日のライブ 渋谷o-westにて 「面影ラッキーホール」・「水中、それは苦しい」・「オシリペンペンズ」

面影ラッキーホールがやっぱすごくよかった。全曲前行ったライブでもやってた曲でしたが。DCPRGは遅くなったので途中で帰っちゃった。

オシリペンペンズは、ドラムとギターがすごいうまくなっててフリージャズ化していた。ぺらぺらのクリーンギター弾きまくり、スティックの真ん中のほうを指先で持ってすごい独学感のあるドラム。
ボーカルのひとの目線がこわすぎで思わずうしろのほうに下がってしまいました。今にも危害加えられそうで。でも奇行に及んでも観客にはいつも迷惑かけないらしいですね。

水中、それは苦しいは昔のほうがよかった。
アコギハードコアみたいなサウンド面はかなりかっこよかったのですが。外語大映研部長のロウなドラムはすごくよかった。基本左利きセッティングなのにタムの配置だけ右利き用で、しかもオープンスタンスとクローズスタンスをころころ変えてて、その辺がなんか変な雰囲気をだすのに貢献してると思います。やっぱ意図的なのかな。

歌詞が問題。
なんかメジャー感のある、特定の人や属性を馬鹿にしたネタばっかり。安めぐみあたりからなんかおかしい気がする。
中央線沿線貧乏暮らしがながくて学会にでも入ってしまったのでしょうか。
「おっと乙武」はあまりにもひどい。「大人の事情でCDに入れられなくて」とか平然といって。無自覚なところが恐ろしい。
そこが面影ラッキーホールと360度異なると思う。

面影ラッキーホールは今回も車いすで登場して、「車いすなのにがんばったねーみたいな空気いらないから」のようなことを意図的に言ったり、去年のライブでも、差別に関するかなり深刻な寸劇をやってから「ラブ・ボランティア」という曲を演奏したり、「差別」や「人を笑う」ということに関して、実に真剣に、自覚的に扱っている。
色物バンドと思わずみんなCD聴いて、ライブに行ってほしいと思います。

寸劇の内容(うろ覚え) 芝浦工大でのライブ

女性が父親に婚約者を紹介する。

娘「彼は、目が見えなくて、耳が聞こえなくて、口がきけなくて、足が悪くて歩けないの。でも、必死にがんばって、仕事もちゃんと工場で働いて、すごくいい人なのよ。お父さん、結婚を認めてください!」

父「えらい!私は、人を、障がいがあるかどうかで判断するような娘には育てなかったし、お前が選んだ男性なら、素晴らしいひとに違いない!よろこんで結婚を認めよう!」

娘「お父さん、ありがとう!彼はすごくえらいの。大学も、芝浦工大っていう一流の大学を出てるのよ!すごいわよね!」

父「・・・私は、人をなにかで差別するようなことは大嫌いだ・・・だが・・・よりによって・・・芝浦工大を出ている人間だけは絶対に認めん!!」