長期に及ぶ雇用

id:junx:20040206さんのところのコメント欄でのやりとりのことをさらに考えています.
「長期間継続して同じ会社で働きつづけることで得られるスキル」というのが日本では非常に重要なのですよね.
いろいろ配転して一通り見て回って,この会社の業務ならだいたいかじったことあって,それを前提に動くことができる,っていう「企業特殊的スキル」が大事だと.
でもそれも「終身雇用制」が前提にあるのではないかと思う.
終身雇用制のない欧米ではホワイトカラーであっても職務のパッケージ化が進んでいて,配転でいろんな部署を回ったりしなくても与えられた職分をこなすことが出来て,労働者にも「自分の仕事はここからここまでである」といった「ジョブの観念」なるものがあるらしい.

だから会社に電話すると,「担当者がいまバカンス中なので2週間後にまた連絡してくれ」とか平気でいわれるらしい.日本だとこんなこといわれたら怒るひと多いでしょうけどね.日本だと一つの部署でみんなで協力しあって業務を進めているので,「休むと同僚に迷惑がかかるから休めない」問題が発生する,というのもあるようです.

さらに,欧米でこれができるのは,将来上級管理職にまで昇進するのは誰であるかをかなり早い段階で決定してしまうので,その他の大部分の労働者はある程度定型的な仕事をすることになる,という仕組らしい.

企業特殊的能力が重視される中で,終身雇用がなくなりパート労働が増加するといったいどうなっていくのでしょうか?わからないけれど,なにかいびつなことになっていくのは嫌だなあ.正社員の負担が過重になっていっている,というのはまさに今このために起こっている現象かもしれません.

会社に入ったことないからわからないのですけど.会社で働いている人の意見をぜひ聞いてみたいです.