日々日報

バンド「みせばや」ギタリスト 百萬石マツリのブログです

雑誌記事『PRESIDENT2005.2.14号』「なぜ、フリーターが短期間で「プロ」に変わるのか」

「セブンイレブンではパートが「単品管理」「仮説構築」で「プロ」に劣らない仕事をしている,すばらしい!」って記事なんですが,「なんでプロが時給600円台でいいのか?」っていう大問題のことはプレジデント読者は一切考えないのだろうか.「安くプロを雇える!すばらしい!我が社もぜひ実現したい!」としか思わないですか.

記事冒頭では「欧米の研究者は”タンピンカンリ”に驚嘆する。欧米のパートタイマーがここまで高度な職務を担うことはありえないからだ」となっていて,それを記事は賞賛していますが,これは端的に日本の問題点だろう.

あと記事中では何度も「時給800円でもここまでやる」と連呼されているけれど,800円台に乗るのは大都市中心部だけで,すこし郊外にいけばすぐに時給は650円くらいになります.さすがに600円台だと気まずいから隠蔽しているのだろうか.そもそも時給800円でも「プロ」に払う賃金としては安いと思いますが.

あと,ミーティング,仮説構築,単品管理にかかる時間がおそらく多くの店で労働時間に算入されていない,という問題点もある.調査したわけではないからはっきりとは言えないけれど.

知りもしないくせに,と言われるかもしれないので自己開示しておくと,セブンイレブンでアルバイトしたことはあります.1年くらい.通算700時間くらいかな.単品管理もやりました.専業の”フリーター”の人は1〜2時間サービス残業サービス早出で”タンピンカンリ”してました.