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労働問題
ILOの新刊書、先進諸国における「まともな労働時間の不足」を検討
 http://www.ilo.org/public/japanese/region/asro/tokyo/new/index.htm#47

労働時間が週50時間を超える労働者は、欧州諸国の大半では労働力の1割に達しませんが、米国、オーストラリア、ニュージーランド、日本では2割を超えると、ILO労働・雇用条件計画の専門職員ジョン・メッセンジャーが編者となり、米国の出版社Routledge社よりこの度出版される新刊 書「Working Time and Workers' Preferences in Industrialized Countries: Finding the Balance(先進諸国における実際の労働時間と労働者が希望する労働時 間の調和の探求・英文)」は記しています。オーストラリア、欧州連合、日本、ニュージーランド、米国といった先進諸国の労働時間を扱った本書 のデータは、実労働時間と労働者が希望するまたは必要とする労働時間の間には大きな差があることを示し、例えば米国では全労働者の半数が労働 時間の短縮を希望している一方、欧州では労働時間20時間未満の労働者の46%が労働時間の延長を、週50時間以上働いている労働者の81%が短縮を 希望していることを示しています。

米国、英国、オーストラリアのように、労働時間の規制が比較的限定的な国で労働時間が長くなる傾向が高いことを指摘しつつ、本書は企業の要 求と労働者のニーズを調和させるには、1)健康と安全の推進、2)労働者が家族的責任をより良く果たせるよう支援すること、3)男女平等の奨励、4)生 産性向上、5)労働者が自らの労働時間を選択し、影響を与えることのできる余地の拡大の五つの側面に沿った労働時間政策が必要と結んでいます。

思い出したのは,OECDによる「現状に不本意なパートタイマー」の定義は「労働時間をもっと増やしたい」と思っている事らしいということ.
欧州では「長い時間働きたいのに働かせてもらえない」という問題意識がかなりメジャーなようです.日本やアメリカではむしろ逆.国際的にバランスがとれるようにするのはまあ相当に困難だろうけれど,不均衡であることは事実かもしれない.