はてな卒論出し

id:shinimaiid:chidarinnが卒論公開していて,僕もやってみたくなったのでやります.

「雇用形態と仕事満足度に関するジェンダーの視点からの考察」

 非正規雇用者が急増している中,雇用形態選択過程における社会的,心理的な側面を実証的に研究したものは少ない.多くの見解は「正社員の採用が厳しく,入職が困難であるため,やむを得ず非正規の仕事についている」,「時間が自由になる非正規雇用を自発的に選択している」という二つの理由が別個に存在している,と述べるのみである.本研究では,後者の「時間の自由さを重視して,自発的に非正規雇用を選択している」という見方の問題点を社会心理的に明らかにする.

 また,女性非正規雇用者の仕事満足度は男女の正規雇用者と比べて決して低くないことが知られている.このことから,「自発的に選択しており,仕事に満足しているのだから,そこに問題は存在しない,望ましい働き方である」とする研究がしばしば見られる.

本研究では,理論編において,まず非正規雇用の増加の現状,非正規雇用という働き方の実情を概観した上で,さらに,「本人が満足している」ことと,「自由に選択している」ということはイコールでつなげず,本人が満足していたとしても,選択が強力な社会的制約の中で行われていることもありうる,ということを示す.

 さらに,理論編の妥当性を示すため,「女性において,婚姻することによって『家事負担,育児,介護等の家庭責任』,という社会的制約が生じ,その結果「仕事の時間を自由に選択できること」を仕事選択の際に重視するため,非正規雇用の仕事を選択している,という構造が存在する」という仮説を立てて重回帰分析を用いてデータ分析を行った.

仮説は極めて当たり前のことを実証したにすぎないのであれですが,「自由な選択」に疑問をぶつけたい,という視点だけの一本です.右に書いてあるメールアドレスにメールくだされば送信いたします.ぜひ一言コメント,アドバイスなどいただけたら,と思います.